「引き寄せの法則」に思うこと

『引き寄せの法則』という有名な法則があるらしいのですが(スピリチュアルな成功哲学みたいな)、こないだ図書館で類書がズラッと棚に並んでいるのを見て興味を持ちました。
へえ、1ジャンルを為すほどメジャーな法則なんだな~と思って。
で、amazonで調べてそのうちの一冊を買ってみました。

要するに、自分が意識していることが引き寄せられて現実になる、良いことも悪いことも。
だからマイナスの言葉を使っちゃいけない。いいことをイメージしなきゃ!みたいなことですね。
よく聞く話なのだけど、私はどうしてもこの手の書籍、思考回路が苦手なのだ。ムズムズしちゃう。
胃がむかむかするのを我慢しつつ読みながら、何故なんだろう・・・と考えていましたが、分かった。

1.「お金持ちになる」「成功する」「幸せになる」等のひとつひとつに概念的に引っかかる。
お金持ち=幸せというのは前提なの?とか、成功の定義って何?とか、そもそも“幸せ”は全人類の必修教科なのか?とか色々考えちゃって困る。ベストセラーなので、たくさんの人々にするっと抵抗なく沁み込んだらしいその前提でつっかえて先が思いやられます。文学と自己啓発は相性が悪いのか。
でも、一事が万事そんなアメリカンな割り切り(偏見?)でいいのか。何だか物質主義の理想をスピリチュアルな手段で叶えるって感じがして、すごく矛盾を感じるんだけど。

2.ネガティブな言葉は使うな、という指摘にムカッとくる。
だいたいポジティブだのネガティブだの、言葉を勝手に分類する態度が解せない。
それから、ネガティブはだめ、と言っちゃうところに人間としての貧しさを感じる。
私はむしろ、不誠実で浮ついて内省を欠いている、言葉をアクセサリーのように用いるポジティブワード(本当にそんなものがあるとしてな)より、その人の奥から滲んだ真摯なネガティブワード(ああ嫌な言葉)に力をもらうよ。言葉を信奉する者として言霊の存在は絶対的に信じるけど、口がぺろんと吐き出した無責任な言葉に魂は宿らないよ。

3.基本的に、私は人生を自分でコントロールできないものだと考えている。
人生は思いがけない贈り物だと思っている。大きな宿命の流れのなかでは自分が意識して変えられることなどごく僅かで、そもそも何が幸福で何が不幸かなんて人間に分かるものかい?手に入れないほうが幸せなものだってたくさんたくさんあると思う。「願えば叶う」ことが100パーセント良いことだとは到底思えない。だって、自分が願っているものが正しいか否かなんて、どうして分かる?
「人生は自分でコントロールできる」という思考の傲慢さが、無邪気さが、たぶん私は怖いんだな。

・・・まだ10ページも読んでいないのですが、そんなことばかり考えて進まない(笑)
でも、これを書いた人が非常に真剣で、本気で伝えたいことだけを書いているということは伝わります(そうじゃない本もいっぱいある)。だからその誠実さに頭を下げる気持ちで読んでおります。

やっぱり人を惹きつけるのは、その人が心底伝えたいと思っている真摯な言葉だけなんだよ。

※実際の書籍を掲載していたけど、レビューでもないし、ただこれをきっかけにつぶやいただけなので削除しました。書籍が悪いわけではまったくないからね!!
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by saku_2425 | 2009-11-26 00:25 | サクのつぶやき
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