昨夜観たソルトがどうしても頭から離れなくて、出社するなり映画好きの同僚を捕まえる。
もともと低血圧で朝はテンションが低い同僚がビクッと身をひくのも無視してずいっと顔を近づける。 サク「ねえ、ソルト観た?」 同僚「み、観てないけど・・・」 サク「これから観るつもりある?」 同僚「いや、ない。好みじゃないし」 サク「じゃあネタバレしていい!?」 そして熱く熱くストーリーを語る私。状況を説明しているうちに、そのあまりの荒唐無稽さに少し笑えてくる。同僚も苦笑していたけど、でも荒唐無稽とかスケールでかすぎとかどうでもいいの。 問題は別のところにある。できるかぎり詳細に、ラストまで説明しきってから、同僚の反応を待つ。 同僚「・・・・・・続編あるんだ」 サク「やっぱりそう思う!?」 やっぱり続編アリなのね?ネットで調べてたら確かにそんな情報もあったんだけど、映画でそういうのってあり得るんだろうかと思ったの。終わったの?続くの?みたいな仕上がりってアリなのか。 小説では1Q84がまさにそうだったわけだけど、でもあれはあそこで完結でもよかったじゃん。 少なくとも私は1、2を読み終えた時点で満足していた。続いてもいいが、終わってもいいと思った。 これは私が小説は読み慣れていて、映画は観慣れていないせい?つまり、慣れの問題か? いや、でも続編の有無は実はサクのひっかかりポイントでは時点なのだった。 確かにエンドロールが出た瞬間、カパッと口が開いたけど、いっとき閉じなかったけど、それを上回って「何なの?どうなってるの!?」と私を激しくクエスチョンで満たしたのは次の疑問だったのだ。 同僚「でもさあ、続編あるとしてもさ、ソルトはこの先何のために闘うの?」 サク「!!!(がっしり握手をしてひたすらうなずく)」 私にとってのこの映画の最大の謎とは、「彼女は何者なのか?」というところより、「彼女は何のために闘うのか?」なのですよ。いや本当に、中盤のターニングポイントから全く分からなくなってしまったのよ。疾走する列車から振り落とされた瞬間。 映画のレビュー等をネットでいろいろ観てみたけど、けっこう皆さん納得してらっしゃるし高評価だから、たぶん私がひとり分かってないんだと思う。同僚も、説明の途中で「?」という顔になってたし。 主人公の動機を見失うほどもやもやするものはないよ。ソルトさん、ちょっと足を止めてくれないか。 評価としては断トツに高い「インセプション」を差し置いて「ソルト」がこんなに心を占めている。 サク「決して好きじゃないんだけど、気になるんだよ~。頭から離れないんだよ~」 同僚「それは恋だ!」 サク「恋か!」 もうこのオチ飽きたよ、と思いながら、もう一度観に行ってしまうかも知れない自分が怖い。
by saku_2425
| 2010-08-06 00:07
| 映画をみる
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