仕事を終えた帰り道、書店に立ち寄ったところ、文芸書のコーナーにいわゆるギャル(ってもう言わないんだろうか?金髪で派手なメイクの娘さん)風の女の子がふたり座り込んでいました。
どうやら、ひとりの子が平積みされているある本について熱く語っている様子。 興味がわいたので隣にそっと立ち、本を見てみると、「君空」「恋空」という本が並んでいました。 ああ、名前は知ってる、「携帯小説」ってやつだ。映画化もされて、中高生の女の子に大人気だって聞いたな・・・と思いながら、会話に耳を傾ける。 「だからー、超やばいって。泣けるって。あたし、携帯で読みよったけどー、本買ったもん」 熱く薦めるギャルちゃんA。 「えー・・・、何で2冊あると?キミソラとコイソラって何かちがうと?」 勢いに押されて本を手にとりぱらぱらめくるギャルちゃんB。 「前と同じやつを、ヒロの視点で書いてるの。いや、ホントいいって。泣けるって」 ギャルちゃんB、黙って本をひっくり返していましたが、ふとある文字(たぶん帯)を見つける。 「『援助交際』・・・」 口に出してつぶやくBちゃん。一呼吸おいてAちゃんに向き直り、きっぱりと言いました。 「これダメ。あたし、今、心が清らかになるやつを読みたいとよ」 この時点で吹き出しそうになって慌てて場を離れたので、Aちゃんがどういう反応をしたのかを見逃してしまいました。残念。 でも本当に、「心が清らかになる」本って、読みたいよね。 そういう役目を読書に期待することを、ずいぶん忘れていたような気がして新鮮でした。 ギャルちゃんB、心が清らかになる本に出会えればいいなあ、と心から思いました。 そんな私が今日買ってしまったのは、「兼業詩人ワタナベの腹黒志願」という本。 書店で見つけて気にはなっていたのだけど、全然知らない人だし、ちょっと躊躇していたところ、新聞の日曜版で書評に載っているのを見つけてしまった。そして背中を押されたわけです。 心が清らかになるかどうかは分からないけど(たぶんならないけど)、読むのが楽しみです。 ![]() 美嘉 / / スターツ出版 ISBN : 4883810453 ![]() 美嘉 / / スターツ出版 ISBN : 4883810461 ![]() 美嘉 / / スターツ出版 ISBN : 4883810631 ![]() 渡邊 十絲子 / / ポプラ社 ISBN : 4591099199
by saku_2425
| 2007-11-27 00:13
| うたかた日記
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