仕事上、最低限の金融理論は分かっとけということで、ファイナンスの基礎の基礎をたまにかじります。
米国でMBAを取得している王様とかに教わっても、もちろん何も分からない。日本語か?と思う。 ハテナの目をしたまま、王様をじっと見つめる私。 なぜ分からないのか分からないとハテナ返しをする王様。溝は深い。 そんな基礎中の基礎ファイナンス理論に、「お金の時間価値」というものがあります。 「今の1万円と1年後の1万円は価値が違う」というものです。 これは要するに「1年間運用したら金利がついて1万円より増える」という理論らしい。 その理屈で、「時間が経てば経つほどお金は増える」という前提で構築された評価法を勉強したのでした。 (でも、「1年後の1万円より今の1万円のほうが価値がある」そうだ。もうさっぱり分からない) この理論で私が抱いた疑問は、非常にまっとうだと思うんだけど、「なんでお金が絶対に殖え続けると断言できるのだろう。時間が流れたら全ては変化していくのに」というものです。 でも、王様や隊長などの金融畑の方々は、「それが経済の、金融の前提なんだよ」と言う。 お金は増えていく。モノの価値は上がっていく。ボリュームが増すほどリスクは減っていく。 資産は磨耗しない。世界は強くなっていく。社会が消滅することはない。すべてが永続していく。前に前に、上に上に、もっともっと、強く高く大きく広く!! それが金融の前提だと言うのです。基本原則だと言うのです。 ものすごく感動しました。経済はそんな前提で成り立っているのか。超性善説じゃないか。 聞けばファイナンス理論はアメリカで構築されたものらしいけど、たしかに「諸行無常」「輪廻転生」の仏教国では生まれなかったような気がするのです。 時間が後ろ向きに流れないように、市場経済もけっして歩みを止めることはできないのね。 人が欲望を持ち、上を目指し、モノを買い、モノを捨て、資産を増やしていくことが経済の前提なのね。 「金融はドリームなんだよ」と隊長は言いましたが、それを足元に資本市場が成り立っているとすれば、ある意味で今の世界は全てがドリームだということだ。すごい。すごいことだ。 金融って面白いなあ。世界って面白い。世界を構築している要素をもっと知りたいと思いました。
by saku_2425
| 2007-11-27 21:27
| うたかた日記
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