サウスポイント

ゴルフで日に焼けてすっかり疲れたところに、バッドニュースが入ってきて気が塞ぐ。
くたびれたカラダを引きずるようにしてお風呂の用意をしつつ新聞を見ていると、よしもとばななの新刊広告を発見。
一瞬、「疲れたし、明日でもいいか・・・」との思いもよぎったけど、「気分の切り替えを速くする」というのが最近の大きなテーマになってることもあり、車に乗って買いに行きました。

そして買ってきました。そして読みました。『サウスポイント』。
パパ・ママによるトラウマ(彼女の最近の小説の中では自分の親を「パパ・ママ」と呼ぶ主人公が多いですね)を抱えた主人公や、幼い頃の精神的な深いつながりがある友達という設定は「またいつものパターンだな」と思いましたが、やはり彼女の小説にはひきこまれます。

この世界に生きるうえで大切なものは目に見えないものだ、
キラキラ光る砂のような何かが人生の底にはいつもある、
奇跡はある、人の想いは実現する、物質ではないものによって人は生きる・・・

もともとそういう素地が十分にある私にとっては非常に救われる世界です。
でも、それはよしもとばななの世界・生き方であって、私のそれではない。
私はこれから自分だけの生き方を探して、自分の世界を構築しなければならないと思う。
だから私はいつも、「誰かに憧れる」ということがないんだよ。

よしもとばななの世界で書かれる「恋」はいつもいいなあ、特に男の人がいいなあ。
今回の男の人もかなり好みで(弱っちいところ、バカなところ、単純な狂気に似た陽気なところ、甘いところとか、本当にうまく書くなあと思う。きっと男の人が好きなんだね)、最後まで「好みだなあ」と思いながら読んでましたが、あとがきで「これは『ハチ公の最後の恋人』の後日談です」という部分を見つけて初めて気づいて驚愕。
そうだったのか~!いや、執筆中とは知ってたけど、これだったのか~!
そうか、あのマオちゃんとハチの人生がこんなふうに・・・。ともう一度読み返してしまった。

しかし、こういうふうに「続編」を書く人だとは思わなかったな。
しかもこういう展開にするとは思わなかった。またひとつ、よしもとばななの新たな面を見ました。

とにかくこの本で気持ちも落ち着きました。買いに行ってよかった。
早く「王国」シリーズの新刊も読みたいな。

サウスポイント
よしもと ばなな / / 中央公論新社
ISBN : 4120039242
(まだイメージがないのですね)
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by saku_2425 | 2008-04-27 00:07 | 本をよむ
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