さよなら王様

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5月30日は、王様の最後の出社日でした。
そうです。王様はうちの会社を辞めて、親会社に異動することになったのでした。

もともと王様はグループの御曹司。
親会社を創業したのは王様の父親であり、長男である王様がやがて後継するだろうというのは皆が当然のように分かっている事実でした。
しかし、ただのボンボンではなかった王様は、親会社に入社する前にまず、うちの会社を設立し、上場させることを課されました。アメリカのビジネススクールを卒業して福岡に戻った王様は、人材をかき集めて奮闘し、30そこそこの若さで会社を上場させたのでした。

上場して3年。皆に「無理だ」と言われた新しいビジネスモデルでもある会社は順調に成長し、国内外の投資家からも一定の評価を得られるようになり、王様はやっと一息つけたのでしょう。
それと同時に、ようやく父親をはじめとする地元財界から認められたのかも知れません。

「福岡に戻ってきて上場準備をしている最中、僕は、この会社が無事に立ち上がるためなら何でもする、命を賭けてもいいと思っていました。そして3年たった今、僕は安心してここを去ることができます。後は任せます。どうかよろしく」

王様は、私がこれまで会った人のなかで、もっとも大きいものを背負っている人でした。
同時に、自分の人生、自分の使命についてもっとも迷いを見せない人でした。
下々の者の気持ちを理解しないし、自分で手を動かさないくせに仕事の出来には妥協しないし、ひとりで電車も乗れないくせにコロコロ予定は変えるし、優秀すぎる自分を基準にするもんだからちっとも評価してくれないし、時々本気で「吹き矢を吹きたい」と思ってましたが、
いつでも、どんなときでもいささかも揺るがず「王様」である彼は、ある意味、社員の太陽でした。

「王様がいない会社なんて、ミッキーマウスのいないディズニーランドみたいなものだよ」
同僚がしょんぼり呟いたように、皆に(ある種の諦めをもって)尽くされ、(あくまでも精神的に)頼りにされ、(特に女性陣に)愛された王様。
英雄エピソードに事欠かず、私に日々のネタをくれた王様。
毎日、無意識に王様を見ては、「王様がいるから何の心配もないな」と思ってました。

王様、お疲れさまでした。今までありがとうございました。
これからもいつまでも、ずっと変わらない「王様」でいてください!!
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by saku_2425 | 2008-05-31 23:06 | うたかた日記
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