「幸せになるための27のドレス」を観てきました。
レディースデーということもあり、9割9分女性客でいっぱいでした。 本作は「プラダを着た悪魔」と同じスタッフ陣ということで、基本コンセプトは同じ。 一生懸命だけど生き方に悩む女性が、体当たりで変身していくストーリー。 自分探し&ラブコメの王道で、笑いありシリアスありで面白かったです。 しかしですね、ひとこと言わせてくだされ・・・。 「プラダを着た悪魔」でも思ったのだが、どっちも根本的な設定にポカがないか!? どうしても、どうしてもそこが気になって、100%の感情移入ができなかった。 それは、 「主人公はそんなにも“結婚式”が好きなのに、なぜそれを仕事にしないのか」 というもの。 友人の「ブライズメイト(付添い人)」として駆けずり回る彼女。 今までに27人もの新婦のブライズメイトを務め、式のコーディネートも手がけてきた。 「仕事に精一杯で、いつしか自分の生活を置き去りにしていた」という台詞があるくらいなので、 てっきり彼女はそれ(結婚式コンシェルジュサービス)を職業としていて、 「最初は好きで始めた仕事なのに、仕事に打ち込むあまり、いつしか自分の幸せは後回しになっていた」というストーリーだと思ってたのに! どうやらブライダル産業とは全く関係ない会社に勤めているらしいと気づいたときの衝撃! なんじゃそりゃー!じゃあ「結婚式コンシェルジュ」は純粋なボランティアなのか!? その瞬間、「この主人公、バカじゃないのか!」と思わず毒づいてしまった(心の中で)。 結局、何の会社なのかよく分からないし(「環境に優しい企業」らしいですが・・・)。 それから、ストレスを溜めに溜めて、最後にあんな形で爆発させるなんてダメよ。 「とつぜんキレる大人」の見本みたいですよ。いい人ぶってたのは君の責任なんだし。 あれは人間としてやっちゃいかん。客席も若干ひいていたような気配が(笑) ちなみに、「プラダを着た悪魔」でどうしてもひっかかった設定というのは、 「それ、自分でお金出して買った服じゃないよね?」 というところだった。うーむ。 「甘えてた自分にサヨナラ、まずは与えられた仕事に真剣に取り組むわ。 馬鹿にしていたファッションも勉強しました。そしてこんなに垢抜けて変身しました!」 とストーリーなのだけど、身銭を切ってないという一点でリアリティが失せちゃった。 だって、人の持つ二大資産は「お金」と「時間」。 それらを何に、どのように、どれだけ使うかという選択こそが人生の選択。 サンプルとしてタダでもらう最先端のファッションに身を包んでも、しょせん受身の変身。 ついでに言うとその仕事の仕方だってとことん受身だよね、主人公。 ・・・まあ、どっちも面白かったんですけどね! 身近なモデルケースだからこそ、そういう設定の粗が目についてしまったのでした。 ちなみにこの作品でいちばん心に残った台詞。 「結婚式でいちばん好きなのは、ヴァージンロードに花嫁が現れたとき、彼女を見る花婿の表情」。 うんうん、よく分かるよ、とにっこりしちゃいました。
by saku_2425
| 2008-06-05 01:09
| 映画をみる
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