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ラブ、スターガール

まったく本が読めなかった昨月のウップンを晴らすがごとく、読みまくってる昨今です。
あ、5月は本当に読んでいないので、「2008年5月に読んだ本」はありません。
ごめんなさい。その分、6月に一気に書くよ!

今日も朝から読んでたんですが、これは・・・、今年いちばんの好きな本かも知れない!

「ラブ、スターガール」。
もともと、日本では2001年に発売された「スターガール」という作品があったそうです。
ベストセラーになったそうですが、それは知らなかったなぁ。
2001年と言えば、私は23歳か。何をして暮らしてたんだろうな(笑)
それはともかく、その続編が発売されたというのを新聞の広告欄で知ったのです。
ピピッと本読みのカンが働き、「スターガール」「ラブ、スターガール」の2冊まとめて図書館で借りてみました(知らない作家さんだったので、即買いは躊躇したのだ)。

「スターガール」とは、ハイスクールに転校してきた風変わりな女の子。
自らを「スターガール」と名乗る彼女は、ペットのネズミを連れて、すべての生徒の誕生日にハッピーバースデーの歌を歌い、友だちがいなくて、街中の人に愛をふりまき、差出人のないプレゼントを配り歩き、葬式にも勝手に参列して悲しみ、敵味方なく応援するチアガール。
そんな彼女のボーイフレンドとなった男の子から書いた物語でした。

チャーミングなスターガールに心温まりながらも、それを受け入れられない生徒たちとの軋みが少しずつ大きくなっていく様子は本当に残酷で、切なさを湛えた作品でもありました。
スターガールが自分を変えようとするくだりは本当に痛かったです。
これもいい作品だったけど、続編となる「ラブ、スターガール」はさらにいいよ!
というか、私はこれで救われました。連続して読めたから良かったものの、リアルタイムで読んでいた読者はどんなに感慨深いことでしょう。

「ラブ、スターガール」は、「スターガール」から半年後のお話です。
今度は、スターガールが自ら綴る物語となっています。
ボーイフレンドのレオと別れ、傷心から立ち直れないスターガール。
そこにいる彼女は、人の評判など気にしない、エキセントリックな女の子ではなく、
好きな人に受け入れてもらえなかったつらさから懸命に自らを立て直そうとする、傷つきやすく、正直で、素直で、どこまでも輝く「ティーンエイジャー」でした。

ちなみに、終盤では号泣しました。泣くようなストーリーではないのに!幸せの涙です。
寓話のような、でもきれいごとばかりではない、素晴らしい「ラブ・ストーリー」でした。
おすすめします。

いや、あまりに感動したので書いてしまいましたよ。
それではまた読書に戻ります。今週末は読書三昧~♪行ってきます!

ラブ、スター・ガール
ジェリー・スピネッリ / / 理論社
ISBN : 4652079265

スターガール
ジェリー・スピネッリ / / 理論社
ISBN : 4652071973
by saku_2425 | 2008-06-07 13:33 | 本をよむ
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