先行上映をやっていたので観てきました。
客席が超満員でびっくり!連休だから?それとも期待の作品ということなのかな。 さて、「ウォンテッド」。開始5分の殺人シーンでのっけから度肝を抜かれました。 その後は怒涛のような凄まじいアクションに、最初から最後まで緊張しっぱなし! 冴えない会社員・ウェスリーが、暗殺者であった父親の遺志を継ぐため暗殺組織「フラタニティ」に加入し、父を殺した裏切り者・クロスに復讐することを決意する・・・という流れなのですが、アクションに圧倒されているうちにいつのまにかウェスリーは凄腕の殺し屋になっています(笑) 「フラタニティ」の暗殺者たちは、ターゲットの名前だけを「運命の意志」から受け取り、それ以外は何も知らないまま疑いもなくターゲットを確実に殺していきます。 それに拒否反応を示すウェスリーに、アンジェリーナ・ジョリー扮するフォックスは自らの過去を打ち明け、「1を殺して1000を救うのよ」との言葉を彼に伝えます。 このフォックスの信念が、やがて衝撃のラストに結びつくことになります。 アクションの派手さとCGの凄さ、そして痛さ(猫ちゃんはしょっちゅうビクッとしていました。私は無言で目を閉じて耐えていた)に隠れがちですが、俳優陣の演技も見事だと思います。 特に、どんどん精悍になっていくジェームズ・マカウォイ。『ナルニア国ものがたり』のタナトスさんを演じていた人だと知って度肝を抜かれました。血まみれのタナトスさん・・・(泣) アンジーは相変わらず美しくかっこよかったけど、今回はほとんど台詞のない中での演技。ちょっとした表情がすごく雄弁で感心しました。悲しみを秘めた演技でした。 モーガン・フリーマンもうまいなあ。この人をキーとして、ストーリーが反転する瞬間があるのですが、それに耐えうる存在感です。 ひとつ感想を言うなら、ウェスリーは決して「平凡な」人間ではなかったということ。 彼が平凡な人間であったなら、「フラタニティ」には入らなかったし、後の悲劇も引き起こされなかったと思う。まあ、何をもって"悲劇"とするかは意見の分かれるところだろうけど。 彼が「特殊」であったのは、現在の自分に対する否定の激しさ、憎しみの強さでしょう。 彼が少しでも現在の自分を認めていたなら、こんなことにはならなかったと思います。 「凄まじい自分探しだったねー」と帰り道でしみじみ話し合いました。「迷惑千万だ」とも。 「本当の自分」を手に入れるために、彼はどれほどの人間を殺し、破壊したのだろう。 画の派手さに気をとられがちですが、なかなか考えさせられる映画でした。 ←「弾丸を曲げる」能力の意味も最後に分かるよ
by saku_2425
| 2008-09-15 01:28
| 映画をみる
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