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黄色い節分

ずいぶん暖かくなりましたが、貧血の私は相変わらずの低体温を誇っております。せっせと病院に通って造血剤を打っていますが、両腕の刺し痕が青黒く沈着して何だかやばい人みたいな見た目になってる。
お暇だったらしい院長先生(海堂尊似)がわざわざ処置室を覗きにきて、「やあ、可哀想なことになってきましたね。でも注射がいちばん効果があるからね」と慰めてくださる。そんな先生に注射の準備をしていた看護師さんが訊ねる。

看護師「前回の検査から2週間経ってますから採血してみましょうか?」
先生「いいです、数値見たくないから。どうせまだ下がってるもん」

うわ、即答された!にこやかだけれど、前回から1週間通院をサボったことが先生の心に刺さっているらしい。すみません!ゾンビ一歩手前の身分で身の程知らずなことをいたしました!
心を入れ替えて(というか体調が待ったなしだし)これからは毎日通います。仕事なんて知るもんか。だから私に溢れんばかりの鉄分を与えたまえ!

看護師「うーん、今日は血管の機嫌が悪いわね~。逆流するわ。入れ!エイ!エイ!」

血管め!この身の程知らず!

そんな日々を漫然と送っていたら、同僚のちびみどりちゃんから「おかめくぐりに行こうよ」と誘われる。近くの神社に「おかめ」なるものが存在し、それはどうやら「節分」に関連するものらしいという程度の知識でランチタイムを利用してほいほいついていき、皆でおかめをくぐったり写真を撮ったりする。
その様子を撮影した写真をあとから見てみると、私はとても、黄色いのであった。

サク「私、黄色くない?」
ちびみどり「私も思ったー。青白いよりいいけどね。ミカンの食べすぎじゃない?」
サク「ミカンはお正月からこっち食べてないの」
ちびみどり「じゃあバナナの食べすぎじゃない?」
サク「・・・」

そして今日はまたしてもちびみどりちゃんが買ってきてくれた恵方巻を食べました。こういう行事を大切にする素敵女子におんぶに抱っこで節分気分を味わった私はきっと素敵女子じゃない。
今年の恵方が私の席の方角だったため、ちびみどりちゃん達が私の方を向いて黙々と恵方巻を食べている光景が楽しくて、携帯を向けて写メを撮る。そして彼女らから激しく「こっちじゃない!あっちを向け!」と無言のジェスチャーを受ける。しょんぼりうつむいて自分の分を無言で食べる。

そんな節分でした。せっかくなので今年はたくさん福がくるといいな。そして早く黄色くなくなればいいな(造血剤の作用らしいです。まじでか)。
日々をていねいに暮らしている素敵女子の日常はこちらで。私も鬼門の2月をぐっと心に力を入れて乗り切りたいと思います。
# by saku_2425 | 2011-02-03 23:12 | うたかた日記

べビすけ、おにいちゃんになる

1月最後の日曜日、雪が舞う中を一年ぶりに親友ユミコの家に遊びに行ってきました。
赤ちゃんだったベビすけちゃんが幼児になっていて瞠目する。お、大きくなったねえ!
最初はパパにしがみついてじーっと警戒する目で見ていましたが、徐々に慣れてきて、最後は抱きついてきたり膝で寝てくれたりして本当に可愛かったです。

ユミコのお腹は再びふっくら丸くなっていて、べビすけちゃんは3月におにいちゃんになります!
もうべビすけでもないね、おにいちゃんだもんねーと、ぐっすり眠っている小さなカラダの熱さを味わいながら感慨にふける。もうすぐ結婚6年目を迎える親友夫婦はこうして着実に家庭を築いているというのに、私ときたら、ううう・・・。

「ところで聞いてよサク!サクに話したいことリストが1年分たまっちゃってるの~」
「いや、まず俺の話を聞いて。とりあえず直近のことから話したいんやけど、ユミがな・・・」
「ちがうよ、それはあたしが言ったからでしょー。あたしって偉いと思わない?」
「いやいや、俺もすごくない?フツー旦那さんってそこまでせんやろ?滅多にないやろ?」

あ、あの、べビすけちゃんが起きちゃいそうで、私うなずくしかできないけどいいでしょうか。

ふたりがあけすけに話してくれるおかげで、独り身でありながら「夫婦の家事分担」から「お小遣い制」「幼稚園の選び方」「通わせたい習い事」「スイートテンダイヤモンド」まで真剣に考えることになる。いやー、勉強になりますなあ!いつか結婚するときがきたら参考にしたいと思う。「旦那さんが夜中に不満をぶちまけ始めたら、とりあえず千円札を渡してみる」とか。

でもユミコと私は中学生の頃から性格が真反対の親友同士なので、参考になるかはちょっと不安。

「ところでサク、そろそろさ、何かいい報告はないの?」
「ごめんね、ふがいなくて・・・」
「いいんだよサク!サクの相手はよっぽどすごい人じゃないと務まらないもんね!」

親友に励まされ(?)つつほのぼの家庭からお暇してきました。次に会うときにはさらにちっちゃな可愛い子がユミコのそばにいるんだと思うと、確実に進んでいく時間の針を実感します。今年も早々に1ヶ月が終わりましたね。一月は逃げるというけれど、私にはなかなか地に足のついた1ヶ月だった気がします。2月もキョロキョロしながらにこにこ歩いていきたいなあ。

追記)1年ぶりでも絵本のおねえさんは健在!今回は『おばけなんてないさ』『ちいさなあなたへ』の2冊を買っていきました。次回は何にしようかな~わくわく!

おばけなんてないさ (せなけいこのえ・ほ・ん)

槇 みのり / ポプラ社


ちいさなあなたへ (主婦の友はじめてブックシリーズ)

アリスン・マギー / 主婦の友社


# by saku_2425 | 2011-02-01 00:43 | うたかた日記

今年の目標

2011年も早いものでもうすぐ1ヶ月。そろそろ「今年の目標」を明確にしておこうと思います。
言葉にするのが大事らしいので、システム手帳を開いて1月カレンダーの空欄にカリカリと書き付ける。

「目標をたてないこと」

そうなのです。ずっと考えていたんだけど、今年はこれでいこうと思う。
今年はどうやら社会人になって10年という節目の年らしい(うまく計算ができないんだけどたぶんそう)。転職も経験し、ようやく分かってきた自分の性癖のひとつとして、「常に『こんなことしている場合じゃない』と焦っている」というものがある。
ようするにいつも気が散っている。私は子供の頃から致命的に集中力が低いのです。

加えてさらに馬鹿馬鹿しいことに、私は自分に対して「○○すべき」「○○であるべき」という理想像を確として抱いていて、これがまた自分を縛る。自縄自縛というやつです。“THE・自縄自縛”って書いたTシャツがあれば着るよ。むしろそんなバンドがあればいいのに。

「仕事で評価されるべき」「何があっても食べていけるようスキルを身につけておくべき」「資格をとるべき」「英語を身につけるべき」「小説書くべき」「ブログを頻繁に更新すべき」「たくさん本を読むべき」「たくさん映画や舞台を鑑賞すべき」「友人たちと会うべき」「親・祖父母を大切にすべき」「おしゃれをすべき」「女子力上げるべき」等々、書いててげんなりするぜ。

こうして複数の「すべきこと」をいつも抱え、それらを完遂しないまま別のことに心を奪われ、いろんな目標を立てるだけ立ててはクリアできない自分を責める、という非常に残念なパターンができあがっているというわけです。落ち着け私。いいから落ち着け。
通常は「目標を明確にする」ことこそが最大の肝とされていて、そこから初めてそれに至る道のりを具体的に戦略として描くことができるとされている。定石です。でも私の場合、「目標」を立てすぎるきらいがある上に、「本当にこの目標で正しいのか」とか延々と囚われる可能性がある。

それならもういっそ「目標は立てない」と割り切ってしまえ!というのが結論です。
とにかく目の前のことだけに集中する。先は観すぎないこと。周囲も見過ぎないこと。
一日一日をきちんと始めて終えよう。それを意識して過ごしていこうと思います。

それから「忙しい」って言わないこと。たぶんそれは気の持ちようだと思うし、私より忙しい人なんて星の数ほどいるのだからさ。私はのんびり暮らしたいのだし、それを実現する。
ようするに肩の力を抜くってことです。「すべき!」って言わない。優先順位をつけて、できなかったことはあっさりと放念してまたの機会にやればいい。考えても仕方がないことは考えない、そのメリハリをつけること。忘れること。人の評価を気にしすぎないこと。

以上が今年の目標です!がんばるぞ!

……あれ?
# by saku_2425 | 2011-01-24 01:35 | うたかた日記

センター試験の週末

この週末はまたぐんと冷え込みましたね。毎年センター試験はがっつんと悪天候だなあ。
今朝8時に目を覚まして窓からどんより重い曇り空を確認し、凍りついた部屋の空気を確認し、足元の湯たんぽがまだぬくもりを保っているのを確認した私は、「センター試験の受験生たちごめんなさい」と懺悔してから再びベッドの奥深くに潜り込み、安らかな眠りに堕ちました。大人万歳。

今年の目標のひとつは「自分に多くを望まない」です。

そんなわけで家事も勉強も仕事も放り出し、甘いロイヤルミルクティーを啜りながら読書に勤しんでいました。眠くなったら(すぐなる。冬眠モードなので)毛布にくるまって夢を見て、また目を覚まして本を読んで、また眠って、と繰り返しているうちに夜になる。
センター試験のため出勤していた猫ちゃん(大学職員です)から仕事終わりの連絡が入ったので、もぞもぞと街へ繰り出し、居酒屋でお疲れさま会をしてきました。

猫ちゃんは毎年センター試験の立会いを務め、毎年機嫌が悪い。

「だって寒いし。眠いし。基本することないし。今日は5時半に家を出たんだよ!」
「まあまあ、受験生は大変なんだからさ。私たちだって14年前には受験したんだし」

そうなだめた自分の言葉にしみじみ感じ入る。14年かあ……。
センター試験は一言で言うと失敗して、それによって希望する大学に行けなかったわけだけど、今となっては何が正しかったかも分からない。人生は変わっていたんだろうとは思うけど。

高校生、そして受験生であった私は、いつもいつでも自信がなかった。勉強に部活動も、自分という人間のすべてを忌み嫌っていた。コンプレックスと焦燥感と根本的な無気力を、現実逃避の恋愛でごまかしていたような日々だったなあ。
自信というのは結局、結果よりもそこに至るまでの十分な努力から生まれるものだ。ということを社会人になってから知った。逆に言えば才能だけで努力をしない人間は、いつまで経っても自分に自信を持てない。そしてもちろん、努力という水をあげない才能は、いつか必ず枯れる。

というようなことを受験生の自分に教えてあげたい気もするけど、でもきっと同じことを繰り返すだけだろうな。それが個性というものだから。
そんなことをぼんやり思いながら、今年も無事に終わったセンター試験に明るく乾杯するのでした。

さあ受験生、もうちょっと頑張れ!大人になることは君が思うより悪いことじゃないから、歩き続けて大丈夫。君たちに「大丈夫」と言い続けられるよう、大人ももっと頑張ります。
# by saku_2425 | 2011-01-17 03:36 | うたかた日記

冬の明るい休日

正月気分も覚めやらぬうちの3連休ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は正月にたっぷり休養したので、この3連休は意識して予定を入れ、比較的はりはり出歩いております。出歩くと言っても大した遠出をするわけでもないのですが、「休日に部屋から出る」というだけでも私は自分を褒めてやりたい。今年は行動するぜ!

昨日は福岡市美術館で開催中のシャガール展に行ってきました。終了間近とあってそこそこ混んでいましたが、好きな「赤い馬」や「彼女を巡って」をじっくり観ることができて嬉しかったです。独特の色彩も筆致も好きだけど、シャガールの絵からはいろんな物語を想像することができるので楽しいね。椅子を持ってきて1時間くらいじーっと見つめ合っていたい絵です。

そういえば、ロンドンのナショナル・ギャラリーやテート美術館では、絵画の前に座り込んで模写をしている学生さんをたくさん見かけたけど、日本では見たことがないなあ。
列を成して歩きながらオートマティックに眺めるだけじゃなく、もう少し絵画とパーソナルな交流がしたい。そんな美術館もきっと探せばあるとは思うのだけど。

美術館を出た後、インテリアショップでソファを物色し、洋服屋さんでジャケットとパンツを買う。女子っぽい!今年最初の休日の過ごし方としては上々ではないだろうか。
久しぶりに人が多い場所でショッピングをしたけど、冬の街は皆おしゃれをしていて、かわいい女の子が何人もいた。デパートは暖かくて明るくて、そこかしこに色とりどりの品物が溢れていた。「おお、エネルギー」私はそっとつぶやいた。

いいものを観て、いいものを買って、いいものを身につけて、代謝のいい心身で明るく過ごしたいなあとしみじみ思いました。とりあえず髪を切るかね。
# by saku_2425 | 2011-01-09 19:32 | うたかた日記